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ブレードメンテナンス③ 研磨量

公開日: : 最終更新日:2015/06/18 スピードスケート

 

晴れの日一転、梅雨っぽい天気が続いていますね。

じめじめして過ごしにくいこともないので、

練習するには最適ではないでしょうか。

 

 

 

7月中旬頃から十勝オーバルが開くことから、

問合せや注文が多くなってきました。

ブレードについては、加工が間に合わないので、

現物をお渡しすることはできるのですが、

加工する場合はお待ちいただいている状況です。

 

 

 

 

ショップを開いてから、本当にたくさんのブレードを加工してきました。

皆さんが、お近くのスケートショップや、指導者様にメンテナンスを出されるように、

当ショップも少なくとも年に1度はメンテナンスを出すことをお勧めしています。

 

 

 

 

ブレードのメンテナンスは、自動車でいう車検と一緒です。

確かな技術を持っている方にご依頼ください。

また、できればですが、ご依頼したブレードが戻ってきましたら、

ダイヤルゲージ等で、確認していただくことをお勧めします。

ダイヤルゲージはこちら

 

 

 

当ショップでメンテナンス依頼をされましたら、

ご依頼のスペックにできる限り近づけるべく、きちんと加工いたします。

これは、当然です。

曲げまでご依頼いただいた方には、こちらのようなスペック表を送付させていただいています。

Book1

わかる方にこちらのスペック表を読み取っていただいてください。

専門家はびっくりされるはずです。

「この精度で加工って、、、(自分ならやらないな)」とおっしゃるはずです。

 

 

 

 

「これくらいスピードスターの技術はすごいんだ!!」っと言いたいわけではありません。

(ちょっとは叫びたいですが、嫌らしいですよね、、、)

 

 

 

 

 

 

そんなことは、本日はどうでもいいです。

もう一度こちらのスペック表をみてください。

「青地は預かり時計測値」

「赤字は2014-03-24計測値」 と書いております。

我々はこの数字を一番みています。

 

 

ロックの崩れ方や、曲げの崩れ方ももちろん見ますが、

ダブルロックや、著しいロックの崩れがない限りは、

あまり問題視しません。

 

 

 

今申し上げた数値の差を最も問題視しています。

 

 

 

もう少し詳しく書きます。

その数値を見てください。一番左にはこう書いてあります。

18.0017.90 と書いてあります。単位はmm(ミリメートル)です。

差は0.1mmです。

 

 

 

1年間で0.1mmしか変わらないということは、ほとんど研磨していないことを意味します。

 

 

 

1回当たりの研磨量は0.01mmです。

これだけ研磨しないと、きちんとしたエッヂを形成することができません。

 

 

 

これまで何度も何度も申し上げていますが、綺麗なエッヂが形成されないとスピードが出ません。

遠心力に対して、垂直に力を加えれば加えるほど加速します。(角速度)

この力が強ければ強いほどスピードがでます。

 

 

 

「直線でもコーナーでも発生する遠心力をいかにロスせず受け止めるか」、

これがスピードスケートの重要な技術になります。

発生する遠心力を受け止めるのは、他でもないブレードです。

 

 

 

研磨されて、きちんとエッヂが形成されたブレードと、

形成されていないブレードでは、どちらがより受け止めることができるでしょうか?

簡単ですよね。

 

 

 

 

「引っかかりすぎるから、研磨は2~3週間に1回」

「屋内リンクの為、あまり摩耗しないから、1カ月に1回」

という回答や考えが、いかに間違った考えであるかが良くわかると思います。

 

 

 

 

上記の方は、1年間で0.1mmしか差がありません。

1回当たりの研磨量が0.01mmですから、たった10回分相当です。

 

 

 

練習回数はどれくらいでしょうか?

屋外リンクがメインの選手とすると、12月1日から2月末まで滑走したとしましょう。

レースも入れると、60~70日間は氷上に乗っているでしょうか。

ということは、年間で0.6mm~0.7mmは減っていないときちんと研磨したとは言えません。

(もちろんロックマシンはダメですよ)

 

 

 

きちんと研磨されていないブレードで滑ることは、

遠心力に頼った技術的スケーティングではなく、

筋肉に頼った肉体的なスケーティングを指向してしてしまいます。

 

 

 

 

決して筋肉を否定しているわけではありません。

ただ、メイプルのツインレーザー等の高性能ブレードは、

耐摩耗性が高い素材を使用しているのは、

先ほどご説明した「遠心力をロスなく受け止める」為の素材や構造である為、

筋肉の議論とは全く異なります。

(心、技、体、道具 の技と道具の話をしていると言えば伝わりますでしょうか)

 

 

 

トップ選手はタイム向上の為、

肉体改善はもちろんですが、技術の向上もそれ以上に時間を割いています。

技術の向上の効果を最大限に享受するには、最適なエッヂ状態でなければならず、

完璧に研磨された状態で初めて、最高のパフォーマンスが可能になります。

 

 

 

結局よくわからないという方は、

1. ロックが多少崩れようが、毎回研磨してください

2. ロックの崩れっぷりをダイヤルゲージで確認してください

3. ひどくロックが崩れたら、メンテナンスに出してください

 

とは、1~3の繰り返しです。

「毎回研磨してください」これが切なる願いです。

 

 

 

そしてこの研磨を可能にするのは、下記道具しかありません

研ぎ台:ペニートンブラックホーク

→一切のブレードの動きを許さない2点固定

砥石:DMT

→完璧な平坦度と単結晶ダイヤモンドからなる驚異的な研磨力

サイドストーン:安藤工作所ルビーサイドストーン

→絶妙な方さで横バリだけを除去し、完璧なエッヂ形成が可能

(エッヂがぎざぎざののこぎり状態になるからダイヤモンドは絶対に使っちゃダメ!!!)

 

 

 

「研磨」をもっともっと重要視してくれると嬉しいです。

 

 

 

追伸

プロの寿司職人は包丁を毎日研磨しますよ

刺身もスケートも切れ味が重要ですね

 

 

 

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スピードスケート専門店 Speed Star

店長     : 中山 久美

電話番号   : 050-5534-5640

(不在の場合はメッセージを残しておいて頂ければ必ず折り返します)

メール      :  info@office-speedstar.com

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