ソチオリンピック スピードスケート・ショートトラックの総括
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スピードスケート
ソチオリンピックが終わりましたね。
毎日夜更かしで、睡眠不足になっており、免疫力低下でヘルペスができていましたからね、、、
内容はというと、新興競技のスノーボードは大躍進で、多くのメダルを獲得することができました。
ジャンプも、高梨選手は「オリンピックの重圧」が理由だったのでしょうか、残念な結果になってしまいましたが、
葛西選手や団体でメダルを獲得するなど、素晴らしい結果となりました。
橋本聖子団長も申しておりましたが、
ロングトラック、ショートトラックは1つもメダルを取ることができておらず、多くの問題点が残る結果となりましたね。
対策については、記者会見で橋本団長が説明していましたが、内容を要約すると、
1. 体制の強化
強豪国コーチの招聘等
2. 国際経験の強化
海外での経験、国際試合への参加 など
この二つだったでしょうか。
これまでも申し上げていましたが、
スピードスケート競技を構成する要素を、超おおまかに分類すると下記4点です
技 体 心 道具
これらの4つの要素の内、どの部分を強化したいのでしょうか。
これを踏まえて、もう一度橋本団長の発言を捉えていきたいと思います。
1. 体制の強化 ⇒ 技 道具 の強化
新たな海外の技術を取り入れるということでしょう
2. 国際経験の強化 ⇒ 技 体 心 道具 の全ての強化
これはきちんと、国際経験することができれば、全てに繋がると思います。
現状でも痛感していると思いますが、言語の壁を打ち破らなければ、
「海外に行って終わり」になってしまいますので、これだけでは、逆に国際経験費用がかかるだけで、
何も九州することができないでしょう。
海外に行った際には、「練習して試合して」だけで終わらず、
練習の考え方、メニュー、道具の考え方、ブレードのロックや曲げのスペックなど、、、
こういう情報を取得できるような環境(昼食会や夕食会)を強化部が積極的に図り、
選手もコーチも海外のコーチや選手とコミュニケーションができるようになると、
次の4年後への新たな課題がもっと具体的に見えてくると思います。
少なくとも、各チームに依存して、少ない情報や知識の中で、もぞもぞやる今の体制では、
センスのある選手に依存するしかないので、
今のようにセンスのある選手だけがメダルの獲得チャンスがあるものの、
センスはそこそこで、努力で速くなった選手は話にならないので
この状況をどう打開するかが課題になるのではないでしょうか。
しかし、オランダは強かった、、、
個人的には、小学生や中学生、高校生から、単身スケート留学できるような環境造りもいいと思っています。
莫大な資金がJOCやスケート連盟にあるなら助成金制度まで作って、エリートを養成するような制度を作ってもいいですし(まあ、資金がないですが、、、)
他には、助成金は難しくても、海外の受け入れ学校や受け入れ強豪チームをスケート連盟が見つけてきて、
入学や留学の中継ぎ等の、環境整備をしてあげるのはどうでしょうか。
課題は安全面ですね。
国内で、強豪校に入学する為に地元を離れる場合は何も言わないのですが、
こと海外になると色々言われるんですよね、、、
こういうのはどうでしょうか、「スケート連盟の海外支部を作る」。
ロングトラックはオランダに、ショートトラックは韓国に。
狙いは3つです。
1. 留学生、合宿参加選手の安全確保
2. 現地の連盟、強豪チームとの連携
(簡単にいうと仲良くなり、情報を吸収する)
3. 現地のスケート文化の吸収
どんな練習環境か、練習量は?道具のメンテナンスは?
どっぷり現地に入り込むことでわかってくることが多いはずです。
海外支部の人件費と事務所費用はかかりますが、
選手個人への助成金制度よりも遥かに経費はかからないはず。
総じて何をいいたいかというと、
ナショナルチームや強化選手に入った選手のみに国際経験のチャンスを与えるというのが果たして正しいのかということです。
オランダや韓国が強い理由は、幼少期からの環境だと思うのですが、その一番重要な時期を反故にして、
それなりに成熟した選手が、海外の環境に入ったところで得られる技術等は薄いんじゃないかと、、、
これまでの保守的な体制や保守的な考え方を捨てて、
チャレンジングな発想とスピーディーな行動を実施し、
この4年で革新的、革命的な環境整備ができれば
8年後にはそれなりの結果がでてくるのではないでしょうか。
私自身もいろいろ考え行動に起こさなければいけないと感じた所存です。
追伸1 究極のブレード
心 技 体 道具 の道具の部分については、
確実に当ショップが世界一で、ぶっちぎりと言い切れます。
オランダも含めた世界中の通常のショップやチームでの加工は、
1. ロック
2. 曲げ
この二つの加工になります。
優秀なショップやエンジニアの方でも、精度高くできるのは、おそらくロックだけでしょう。
(精度の高いロックに出会ったことはありませんが、、、)
曲げについても綺麗に曲げ加工をしているショップは、当ショップ以外にありません。
この二つの精度も当然に世界一と自負していますが、
当ショップの最高仕様では、ブレード本来の潜在能力を高める為に更に2つの工程があります。
これは、世界中を探しても当ショップでしか行われていません。国内で真似しようとした方も
いらっしゃいましたが、多くの人が断念した究極の加工になります。
答えは下記二つの工程になります。
1. ブレードの歪除去
2. ブレードの側面研磨
この工程を経ないと、ブレードが持つ潜在能力のほとんどを無駄にしてしまいますので。
興味がある方はお問い合わせください。
当ショップのオリンピックでメダルを獲得する為の責務は、
4年後の平昌オリンピック、その後の2022年冬季オリンピックまでに
どれだけこの「究極のブレード」を普及させることができるかがだと思っています。
追伸2 レース分析表
スピードスケート女子3000mの記事で、
表とグラフで記載した記事の反響がものすごかったです。
私自身としては、短時間での超粗い解説だったので、むしろ恐縮だったのですが。
本来なら、少なくとも50m単位で評価したいのですが、、、
時間をみつけて、他の種目も録画ビデオを見ながら書いてみますので、
お楽しみにお待ちいただければと思います。
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スピードスケート専門店 Speed Star
店長 : 中山 久美
電話番号 : 050-5534-5640
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