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ブレードの加工には最高の加工をすべき

公開日: : スピードスケート

スピードスケートの加工について、

ロック、曲げ、及び当ショップでしか実施していないサイド研磨加工がございます。

 

 

よく、小学校の選手をもつ保護者様から、

「小学生なので、加工は必要でしょうか?」と聞かれます。

 

 

ブレードの加工ですが、100%必要です。

そして経済的に可能な限り最高の加工をしてあげるべきです。

 

 

 

滑りやすさに影響する加工は

・ロックの高低

・曲げ

・ブレードの研磨

 

ででしかアップさせることはできません。

 

 

 

ほぼすべての業者様や指導者様は、

ロックだけで、曲げは必要ないと申しますし、

研磨については何もおっしゃりません、、、

 

 

 

先日お話した通り、ブレードのモデルについては、

「必要強度」以上の強度は不要ですので、

「過剰強度」のモデルを選ぶ必要はありません。

(過剰スペック分に投資をする必要はありません)

 

 

 

モデルはあくまでも、「強度」です。

高価なブレードは、スケーティングフォームから繰り出された力が、

効率的に氷に伝えるよう、チューブやシステム、ブレードに様々な工夫がされています。

 

 

 

高価なブレードを購入しても、「滑りやすさ」が高いわけではありません。

 

 

 

「滑りやすさ」のアップは、加工及び、日々の研磨ででしかできません。

 

 

 

では、どういう加工をすることで、滑りやすさをアップさせるのかについて説明する為に、

まずは「滑る原理」について知る必要があります。

 

 

 

過去のブログでも書きましたが、

「氷や雪の上で物体が滑る原理」は、未だに解明されていません。

「物体と、氷や雪の間に水の膜が発生して、それが潤滑剤となって滑る」ことまでは、

説明がついているようです。

「なにが要因で、水の膜が発生しているのか」が未だに解明されていません

 

 

 

これまでの、学説では

・圧力融解説

圧力を加えることで融点が変化し、氷が溶けるという考え方

・摩擦融解説

読んで字のごとく、摩擦の熱で氷が溶けるという考え方

 

 

この二つの考え方でこれまで議論してきましたが、

この二つの考え方にも色々な疑問点があり、

完全な解明には至っていません。

 

 

 

 

ただ、この二つの考え方に共通して言えることは、

「より広い面積で氷と接している方が、氷を解かす面積が増え、より滑る」のです。

 

 

 

 

これを踏まえて、滑りやすさをアップさせる加工が曲げと研磨というについて説明すると、

 

 

 

まず、曲げについてご説明いたします。

実際のブレードをご用意してください。

 

 

  1. (床でも机でも結構ですので)まっすぐ垂直に立てて、接地している面積を見てください
  2. ブレードをバンクさせて、接地している面積を見てください

面積が広くなっていませんか?

「より、ロックが低いと、もっと面積が広くなるのになー」と思いませんか?

  1. バンクしたまま曲げが入っている想像してください

「もっと接地面積が増えた!」と想像できませんか?

 

 

 

曲げを入れるのは、

「短距離選手が超高速でコーナーを曲がるので、曲がりやすくするために曲げが必要」は大きな間違いで、

「氷との接地面積を広くして、より滑らせる為に曲げを入れる」というのが現段階での考え方では正解です。

 

 

 

なので、スピードを出したい、ラップを上げたいのであれば、曲げは絶対に必要です。

学年やレベルなどは関係ありません。

 

 

 

そしてもう一つ、研磨による滑りやすさのアップですが、

「日々の研磨で綺麗な滑走面を作る」のは当然です。

ただ、皆さんが一生懸命研磨しているのは、滑走面だけで、

側面は横バリを落としているだけで、まったく無頓着です。

 

 

 

では、こちらも実際のブレードをもとに説明いたします。

  1. (床でも机でも結構ですので)まっすぐ垂直に立てて、接地している箇所を見てください

当然、滑走面だけですよね?

  1. ブレードをバンクさせて、接地している箇所を「想像」してください

接地している箇所は、滑走面と側面と2か所ですよね?

 

 

側面も非常に重要な要素なのがわかりませんか?

 

 

 

 

ちなみに、メーカーから出荷された状態のブレード側面は60番程度の仕上がり状態です。

 

 

 

この意味がわかるでしょうか。60番程度の仕上がり状態です。

 

 

 

 

もったぶらずに申し上げると、

皆さんが研磨の最後に使用している、白い砥石は3000番ですし、

丸型の砥石の仕上げは、5000番とか10000番の砥石です。

 

 

 

 

これだけの細かい砥石を使用しても、

側面は60番ですので、まったくブレードは滑りません。

(みなさんが使用しているブレードは全然滑らないブレードです)

 

 

 

ここに着目をされた方は何人かいらっしゃり、

サイドストーンを使用して、何千回とサイドストーンをかけられた方がいらっしゃいましたが、

諦められたそうです。

 

 

 

サイドストーンで何千回レベルで研磨できるほど、やわらかくないですからね。

我々は、専用の面積の広い砥石を使用して、全体重を乗せて研磨して、

1日かかって(何万回と研磨して)、片面を仕上げられるくらい硬いですので。

 

 

 

手段は別として、

ブレード側面も極限まで無抵抗な状態にすることで、

滑るブレードになります。

 

 

 

 

長々と書きましたが、

再度冒頭で申し上げたことを繰り返すと、

 

 

 

モデルはあくまでも、「強度」で、

高価なブレードは、スケーティングフォームから繰り出された力が、

効率的に氷に伝えるよう、強度を上げる為、チューブやシステム、ブレードに様々な工夫がされています。

高価なブレードを購入しても、「滑りやすさ」が高いわけではなく(全てのブレードではありませんが)、

「滑りやすさ」のアップは、加工及び、日々の研磨ででしかできません。

 

 

 

そして、ブレードの滑りやすさは学年やレベルはまったく関係なくタイムに直結するので、

可能な限り最高の加工を施工してあげてください。

 

 

 

過剰なスペックに投資しても「過剰分」は無意味ですので、

その分の投資を抑えて、できる限り加工に投資すべきです。

加工は投資すればするほど、タイムアップに直結するので。

 

 

 

 

参考になればと思います。

 

 

 

 

追伸1  これ以上の砥石はありません!!

良いブレードは良いメンテナンスにより、その潜在能力を発揮します。

去年、本当に多くの方から、嬉しい評価を頂いたこちらの砥石は使用されましたでしょうか?

 

・研磨砥石 : DMT砥石

・サイドストーン : 安藤工作所ルビーサイドストーン

砥石も、サイドストーンも無料レンタルしています。

 

こちらももちろん買わなくて結構です。 是非、まずは手に取って使ってみてください。

 

 

 

 

追伸2

スピードスケートの道具や練習などで悩んでいませんか?

電話は夜中の23時まで受け付けていますし、22時でも23時でもたくさんの方が利用されています。

悩みを放置することが、好記録への成長を止めてしまいます。

初心者、オリンピック選手、選手の保護者様、どなたでも結構です。

オリンピックでの金メダルの取り方から、

記録向上のトレーニング方法について、

 

購入するしないは、まったく無視していただいて結構ですので、

遠慮することなく、連絡ください。

 

 

追伸3

ロックの管理はしていますか?

 

ショップやコーチに任せきりにならず、

ダイヤルゲージを使用して、ご自身でしっかり管理してくださいね。

 

無料レンタルもしていますので、「まず使ってみてくださいね」

http://office-speedstar.com/?pid=60801742

 

 

 

追伸4

昨年大ブレークしたマーケージの靴がバージョンアップしました。
唯一強度が弱かったファスナー部分が改変されました。
すさまじい軽量ブーツで、昨年当ショップから購入された方も多くの方が記録を更新し、
有りがたいお言葉をいただきました。

 

http://office-speedstar.com/?pid=55995684

 

 

 

追伸5

ロックの修正や、ロックの加工の依頼が殺到しており、
本当に手があと10本は欲しいと思います。
やれどもやれども増えていくばかり、、、

それでも、良いブレードは良いスケーティングフォームを作ってくれますので、
魂を込めて、全力で加工しています。

 

他業者で購入したから対応しない等、そういうことは一切ありませんので、
「なんとかしたい!!」と思っている選手は、是非お問い合わせください。

 

最近、「そもそも崩れているかどうかがわからない」という方が多いです。
これまで、このような方のロックは100%崩れていましたので、
そういった方も是非ご活用くださいね。

 

 

 

追伸6

日本がオリンピックでメダルを取得するための当ショップの最大の責務は
この究極の加工をどれだけ普及させるかです。
これまで、どれだけのオリンピック選手にこのブレード加工を施工してきたでしょうか。
ロックや曲げも重要です、それよりもなによりも重要なことがあります。

 

http://blog.office-speedstar.com/blog/?p=394

 

施工するしないは別として、「知ること」がとても重要です

 

 

 

追伸7

ブレードの滑走面の抵抗についてきちんと知りましょう。

研ぎ方一つでタイムがびっくりするほど変わります。

 

http://blog.office-speedstar.com/blog/?p=415

 

 

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スピードスケート専門店 Speed Star

店長     : 中山 久美

電話番号   : 050-5534-5640

(不在の場合はメッセージを残しておいて頂ければ必ず折り返します)

メール      :  info@office-speedstar.com

お得な

メルマガ登録 :   http://goo.gl/FRJPR

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ショップURL :  http://office-speedstar.com/

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